ビジネスマインド

まるで静止しているかの様に見える強さ

動かざる事山の如し

中国の春秋時代に孫子という有名な武将がいますが、

その孫子がいう兵法の一つに「動かざること山の如し」があります

 

動かざること山の如しとは、

「(山の様に)何事にも揺るがされない心を持ち、動くべき瞬間が来るまではじっと耐え忍び軽率に動かない事」

 

これが孫子がいう兵法の一つです

 

 

小賢しく動くことは弱さの現れ

 

負け犬の遠吠えと言われている様に、弱さの自覚がある人程よく喋ります

 

ロジカル的に考えてみると、「自分の弱さを知っていてそれを目の前の相手に感づかれずに隠したい」と思っている人の心は不安定な状態です

 

誰しも不安定な状態は気持ちが悪いもので、

心が不安定な状態ならばそれを安定させたいと考えます

 

では、どうすれば不安定な心を安定させる事が出来るのか?

 

一番簡単な方法が、「言葉を発する事」です

 

言葉を発する(喋る)事で、不安定な心を安定させようとするのです

 

 

これが、負け犬の遠吠えの正体

 

 

また、仕事面でも、「えいえいお〜!!」と士気を高めるかの様に奮い立たせる事がありますが、これも、

 

「本当に出来るのかな?・・・」という心の不安定さを安定させようとしているのです。

 

 

本当に「やってやるぞ」と腹の底で決心している人間は「えいえいお〜!!」などとはやりません。

 

はしゃぐ事も無く、喚く事も無く、

ただ、淡々と実践をしています。

 

 

本当に強い人は何事にも動じず静止した様に見える

自動車のタイヤを思い浮かべてみてください

 

スピードが増せば増す程に、まるで静止しているかの様に見えます

 

 

寧ろ、スピードが乗っていない時の方が動いている様に見えます

 

扇風機の羽も同じです

 

スピードが出ていない時の方が小賢しく動いている様に見え、

トップスピードまで達するとまるで静止した「円盤」にしか見えません

 

 

これと人間も同じ事

 

心に不安を抱えている人は芯がブレブレでよく喋るし、

お世辞にも静止した円盤の様には見えません。

 

本当に強い人は、正に「動かざること山の如し」で、

吠えないし、動いているのにまるで静止しているかの様な静けさを感じさせられます

 

 

まとめ

あなたの職場や友人など、周りに「小賢しく動いて吠えまくってる人」っていませんか?

 

それは、本当の強さではなく自分の弱さに自分が気づいているからこその行動で、

心の不安定な状態を安定させたいが為の行動

 

まずはそれを理解してあげましょう。

 

自分を大きく見せようとしてしまうその可愛さを認めてあげましょう。

 

 

武道において、「達人」と呼ばれる次元まで達した人は、

戦わず(動かない)して勝つそうです。

 

その点で言えば弱肉強食の世界で生活をしている野生動物達の方が感覚が鋭いかもしれませんが、

相手と対峙したその瞬間に、

 

『あ・・・、こいつには勝てねえ・・・』

 

と察するそうです。

 

 

本当に強い人とは、何事にも動じずにまるで静止しているかの様に見えるもの。

 

私もその域にまで登り詰めたいものです。