こんなはずじゃなかったのに

「こんなはずではなかった・・・。こんなはずじゃ・・・。」
と、悔やんだ経験はあるでしょうか?
私には、過去を振り返ってみると数え切れない程の「こんなはずじゃ・・・」があります
例えば、
思わぬ渋滞や、都内であれば電車の遅延に巻き込まれて大事な商談に遅れてしまったり、
何度も目を通した書類に肝心の要件が抜けてしまっていたり、
手慣れた作業中に思わぬ怪我をしてしまったり、
この様な失敗は誰もが一度くらいは経験した事があるのではないでしょうか
こんなはずの「はず」とは

「こんなはずじゃ」の「はず」は漢字では「筈」と書き、
この筈とは、弓の弦を当てる矢の根元の部分の事を言います。
この筈が弦にぴったりと合ってこそ矢を使う事が出来、
筈が弦からズレたまま弓を引けば、矢は変な方向へ飛んでしまうでしょう。
筈が弓の弦にぴったりと合っていない様に、準備万端に整えたつもりでもその確認が十分になされないまま仕事を進めてしまえば、
矢がヘンテコな方向へ飛んでしまう様に予期せぬ悪い結果が生じてしまう事になります。
仕事に限っての話ではなく、十分ではない確認や『こうなる筈』という思い込みは非常に危険な事です。
「こうなる筈」が原因で命を落とすところだった高校時代

私は高校生時代に陸上部へ所属していたのですが、土曜日の部活で自宅から陸上競技場まで自転車で向かっていたところ、
自動車に当てられてしまい交通事故を起こした経験があります。
自動車にぶつけられた衝撃で車道まで吹っ飛ばされたのですが、
幸いな事に信号が赤のタイミングで他の自動車が止まっており、大きな怪我には至りませんでした。
ただ、何故この様な事故を起こしてしまったのかというと、
私の思い込みが原因だったのです。
『視界が開けている場所だから、ドライバーは私を目視(認識)している筈だ。だからあちらが速度を緩めて止まる筈だ』
と。
この思い込みから私はドライバーが止まってくれるものだと過信し、
自分は速度を緩めずに進んだところ、その自動車に横から当てられて車道まで吹っ飛ばされる程の衝撃の交通事故となってしまいました。
ですから、『こうなる筈だ』という思い込みは非常に危険であり、
最悪の場合、取り返しがつかない事態を招くきっかけとなる事もあるのです。
まとめ

後悔先に立たずという言葉がある様に、
『こんな筈じゃなかったのに・・・』
と、後から悔やんでも取り返しがつかず手遅れです。
私の場合、ラッキーで命拾いをしましたが、
もしあの瞬間、信号が赤ではなく「青」だったら・・・
と考えると、今こうして記事を書くことすら出来ていなかったのかもしれません。
私の『こうなる筈だ』という思い込みで人生が終わるところでした。
取り返しがつかない事態を招く前に、整えるべき手筈に抜かりが無いよう、
緊張感を持って仕事に臨んでみてはいかがでしょうか😊