まず、社会保障と聞いて何を思い浮かべられるでしょうか?
前提の知識として当然ご存知ではあると思いますが、
万が一「社会保障」と聞いてもピンと来られない方の為に、先に、社会保証についてをまとめておきます
社会保障とは
最低生活の維持を目的として,国民所得の再分配機能を利用し,国家がすべての国民に最低水準を確保させる政策をいう。保障される最低水準は,国により時代によって異なる。しかし少くとも労働力の再生産が可能な水準でなければならない。その内容は,国際労働機関の考え方によれば,所得保障と医療保障とが2本の柱となっており,雇用保障は所得保障に含まれる。「社会保障」の語が最初に現れたのは,1935年のアメリカの「社会保障法」で,その後各国で一般的な用語となり,第2次世界大戦後,急速に世界中に広がった。
社会保障とは最低生活の維持を目的としていて、個人の、
医療、介護、年金
を国が保証してくださる事を言います。
例えば、医療で言えば現状、
個人が3割負担、国が7割を負担してくれています
介護は9割が国負担で残りの1割が個人負担ですので、
介護費用で月々5万円が掛かる場合、個人の負担(実費)は5,000円になりますよね
この様な制度が日本の社会保障で御座います
(まあ、普通の方ならご存知であるとは思いますが。)
この様に日本国が個人に対する保証をある程度してくれている訳ですが、当然、
費用を負担する為には予算が必要になって来ます
因みに日本の予算は毎年100兆円程になるそうですが、
その内の30兆円は国の借金返済へ回されるそうで、社会保障へ回される予算は30〜35兆円程と聞いております

そして、ずっと騒がれ続けている少子高齢化問題ですが、
他人事で自分事として捉えられていない(危機感を感じていない)方がほとんどです。
まずはこちらの動画で日本の人口推移をご覧になられてみてください
ソースは、総務省が出しているデータです。
0:49〜0:52辺りで20〜30代男性が大きくえぐれているのが分かるでしょうか?
これは、戦争の最前線へと送られ戦死された方々が多かったので、
人口ピラミッド上でこの様にえぐれているのです。
そしてもう一つの特徴が、終戦後に出生数が急激に伸びています
おそらく、終戦したとは言え辺り一面が焼け野原となってしまった日本で、
特にやる事(仕事、遊びなど)も無かったからハッスルされた人々が多かったのでしょう。
これがいわゆるベビーブーム(1947-1949年、昭和22-24年)ってやつですね
そしてこの時期にご誕生された方々の世代が、団塊の世代と呼ばれているのはあなたもご存知の事かと思います。
団塊の世代とは
1947年−1949年に生まれた世代をいう。堺屋太一の小説の題名《団塊の世代》(1976年)が定着したもの。第2次大戦後のベビーブーム時代に生まれた世代で,約689万人を数える。1960年代後半にはこの世代を中心とする大学闘争が起こり,のち全共闘世代とも称された。2007年以降,この世代は60歳の定年を迎えて一斉に退職することになり,技術技能の継承の問題やオフィス需要の減少のほか,貯蓄・消費の変化や財政・税収等への影響が想定されている。財務省の財務総合政策研究所は2010年度の国内総生産(GDP)が最大16兆円減少すると試算している。一方この世代が退職後に趣味や旅行にお金を費やし景気に好影響を及ぼすとする説もある。これらは〈2007年問題〉とよばれ議論されている。なお団塊世代の子供を団塊ジュニアとよぶ。
そして、これの何が問題なのかと申しますと、
意識の高い方々は既にご存知でいらっしゃると思いますが、2025年問題という言葉を耳にした事があるでしょうか?
2025年と言えば大阪万博が決まりましたよね

しかし、楽しくおめでたい事ばかりではなく、
むしろ問題は解決されないまま山済み状態です。
今後、社会保障(医療、介護、年金)だけで個人の生活を守る事が出来なくなった場合、
我々日本国民はどの様な生活を強いられるのであろうか…?
2025年問題につきましてはまた明日の記事(1/17 18:00予定)でまとめたいと思います!